レラピリカに
ついて

レラピリカとは

レラピリカとは、「子どもシェルター」を運営するNPO法人です。
「子どもシェルター」とは、虐待を受けて家から逃げてきた子ども、
施設を出た後に行き場がない子ども、家に帰れず深夜の街で補導された子どもなど、
居場所がない十代後半の子どもたちの緊急避難場所です。
「子どもシェルター」は、ひとときでも安心して生活してもらうための「家」です。
そのため場所は公表されていません。
「子どもシェルター」に入居した後は、まずゆっくり休んで、
明日へ羽ばたく力を蓄えてもらいたいと思っています。
羽ばたく力がたまったら、
私たちレラピリカの職員及び弁護士も一緒にお手伝いしますので、
あなたの将来のことを考えていきましょう。

私たちレラピリカは、2013年2月14日に、
「子どもシェルター」を運営するための団体として設立されました。
レラピリカ設立時の設立趣旨書の中に、当時の私たちの決意が書かれています。

成長して自立するまで大人の援助を必要としている子どもたちは、
私たちの近くにたくさんいます。
子どもは、大人が守り育てるべき「宝」であり、次世代を担う子どもたちが安心して
伸び伸びと成長できる環境を整えることは、私たち大人の責務です。
「今晩帰って、ご飯を食べ、眠る場所がない」という子どもたちに、
一時でも安心できる場所を提供し、子どもたちに寄り添いながら、
子どもたちが生きる力を取り戻す手助けをしよう、そう考える大人たちが全国にいます。

私たちは、かかる理念と活動に共感し、札幌にも「子どもシェルター」を作ることを決意しました。

(設立趣旨書より抜粋)

私たちの想いは今でも変わっていません。

しかし、私たちの力が及ばず、未だに居場所がない子ども、
「子どもシェルター」の存在すら知らない子どもが多くいると思います。
一人でも多くの子どもに、安心できる居場所を持ってもらいたい、
一人で悩んでいる、より多くの子どもたちのお役に立ちたい、
その想いからレラピリカの活動を継続しています。

子どもたちに寄り添いながら、
子どもたちが生きる力を取り戻す手助けをしよう
そう考える大人たちがいることを
多くの子どもたちに知ってもらいたいと思います。

内田信也

レラピリカに込めた願い

「レラピリカ」は、アイヌ語で「美しい風」という意味です。
居場所のない子どもたちが、子どもシェルターで生活する間に少しでも生きる力を蓄え、
子どもシェルターを巣立って行った後は広い北の大地の風のように自由に駆け抜けてほしい、
そのような願いが込められています。

レラピリカの活動

 レラピリカは、定款に定められた8つの事業をするために設立されました。
 8つの事業は、いくつかのグループに分けられます。

 1番目のグループは、一時的、緊急避難的に逃げてくる、居場所のない子どもたちを保護して、安全に生活させるという子どもシェルターの活動そのものです。
 定款では、①子どもシェルターの設置運営事業、②子どもに対する一時保護事業がこれにあたります。

 2番目のグループが、子どもシェルターの活動を中心として、広く子どもの保護育成、自立支援を図る活動になります。他の児童福祉、子どもの権利擁護を図る団体との連携や情報提供を通じて、子どもが適切に保護育成される社会の実現のために、活動するということになります。
 レラピリカを中心的に運営しているのは弁護士ですが、運営以外にも入居した子どもを支援する「コタン」と呼ばれる弁護士もいます。入居前の子どもから相談を受けたり、退居後の子どもの支援を継続したりするもの、この保護育成・自立支援の活動の一環ということになります。
 定款では、③子どもの保護育成をはかる事業と④子どもの自立生活に向けた支援活動事業がこれにあたります。

 3番目のグループが、⑤子どもシェルターの普及事業です。子どもシェルターの活動を広く広報し、子どもやその支援を行なっている方には子どもシェルター利用の方法を知ってもらうこと、また、子どもシェルターを応援して下さる方を多く集め、定期的な活動報告を行うことがこの事業の内容となります。
 また、子どもシェルター活動の全国組織、全国子どもシェルターネットワーク会議に参加して、情報交換をしたり、他の地域の子どもシェルター立ち上げに協力したりするのもこの事業の内容となります。

 最後のグループが、⑥子どもにかかわる活動を行う弁護士の育成事業と⑦子どもにかかわるボランティアスタッフの育成事業です。
 子どもシェルターの活動は、施設を作って終わりというわけにはいかず、子どもシェルターにかかわる人材の育成を継続的に行わなければなりません。子どもシェルターは、他の児童養護施設や事業と異なり、歴史も浅いですし、子どもシェルターの活動を熟知している人材というのは少なく、これから育てていかなければなりません。子どもシェルターは、子どもに寄り添って支援を行う子ども担当弁護士の存在が不可欠ですが、子どもの人生は長く、子どもシェルターを卒業してすぐに支援を終了するというわけにもいかないので、子ども担当弁護士を担う弁護士の育成は、長期計画で行わなければなりません。
 また、子どもシェルターの活動は、子どもの日常的生活の支援や精神的な援助を行うスタッフやボランティアによって支えられています。ボランティアをやってみたいと心の片隅で考えられている方々を発掘し、子どもの支援に必要な知識や経験を積んでいただくように、研修や講演会を実施することも、レラピリカの事業ということになります。

沿革

20125月

シンポジウム「つくろう!子どもシェルター
~居場所のない子どもたちのために」開催

20127月

「札幌子どもシェルター設立準備会」
立ち上げ

201210月

特定非営利活動法人
子どもシェルターレラピリカ設立総会開催

20132月

特定非営利活動法人
子どもシェルターレラピリカ設立

201312月

シェルター「のんの」
開設・受入開始

役員体制

理事長 内田信也(弁護士)
副理事長 向井諭(弁護士)
大川哲也(弁護士)
朝倉靖(弁護士)
理事 野口幹夫(弁護士)
八代眞由美(弁護士)
市毛智子(弁護士)
大崎康二(弁護士)
加藤丈晴(弁護士)
大場信一(北海道児童養護施設協議会顧問)
土渕美知子(社会福祉士)
中野育子(精神科医)
秦 直樹(児童養護施設施設長)
監事 船山暁子(弁護士)
渡邉太郎(弁護士)

活動報告

全国の子どもシェルター等

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特定非営利活動法人子どもシェルターレラピリカ

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